第二期ドームふじ観測計画−チビロゴ

第44次南極ドームふじ越冬隊週間報告


第26号(7月28日〜8月3日)

 週の前半は快晴の日が続いたが、今月1、2日は2日続けてのC級ブリザードとなった。平均気圧 595.0hPa、 平均気温 -61.9℃、平均風速 8.0m/s。また、最高気温 -45.0℃、最低気温 -75.7℃、最大瞬間風速14.8m/s。

 雪氷観測では今週も以下の観測を継続した。雪面昇華量(蒸発パン法)、積雪圧密速度(変位計による)、 飛雪粒子の粒径数(SPCによる)、露点温度(バイサラセンサー)、毎日の降雪サンプリング、顕微鏡によ る降雪粒子の観察、上空の降雪粒子分布(シーロメーターによる)。30日には、36本雪尺測定、表面積雪サ ンプリング(250ccx2本)、表面積雪密度測定を実施した。8月2日の地吹雪時には、飛雪のサンプリング (250ccx2本)を実施した。
 深層掘削準備関連作業としては、新掘削場の床基礎造成(ドリル作業室入り口付近およびマスト用ピット からケーブル巻き替え機まで)および床張り(ドリル作業室入り口付近)、ウインチケーブル修理および敷 設などを実施した。
 気象では、定常観測を実施した。
 宙空では、オーロラ観測を実施した。
 設営関連では、不調だった雪上車(SM112)のプレウォーマーを整備し、2週間ぶりSM112のエンジンを始 動した。発電機500時間点検を実施した。 
 また、北出口付近で雪に埋まっていた36次隊製作の「ドームふじ基地」の看板(横型)を中野隊員(宙空) が掘り出した。「ドームふじ基地」の看板入りのオーロラ写真を撮影する予定。なお、36次隊製作の縦型看 板は、43次隊が掘り出し、現在北出口に取り付けてある。こちらはみな元気で、特に健康に問題のある隊員 はいない。




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