第44次南極ドームふじ越冬隊週間報告
第25号(7月21日〜7月27日)
24日から25日にかけて薄雲が拡がったほかは晴れまたは快晴の日が続いた。気温は低めで経過し、23日には今越冬最低となる-79.6℃を記録した。平均気圧 584.8hPa、平均気温 -69.7℃、平均風速 6.5m/s。また、最高気温 -57.3℃、最低気温 -79.6℃、最大瞬間風速10.0m/s。
雪氷観測では今週も以下の観測を継続した。雪面昇華量(蒸発パン法)、積雪圧密速度(変位計による)、飛雪粒子の粒径数(SPCによる)、露点温度(バイサラセンサー)、毎日の降雪サンプリング、顕微鏡による降雪粒子の観察、上空の降雪粒子分布(シーロメーターによる)。
深層掘削準備関連作業としては、新掘削場の床造成(作業室入り口付近)、新掘削コントロール室への物品搬入、物品確認およびウインチ操作盤本体(インバーター)の移設、旧掘削場のマスト先端部のロードセル取り外しなどを実施した。
気象では、定常観測を実施した。宙空では、オーロラ観測を実施した。医学では、24時間採血を実施した(合計で6名実施)。
設営関連では、発電棟横のドラム缶の回りの除雪およびドラム缶の搬入、雪取り雪洞の屋根補強用のドラム設置、ボイラー整備(最近、不着火することが多い)などを実施した。
こちらは冬至から一ヶ月が過ぎ、昼間はだいぶ明るくなってきた。北の方角がオレンジ色に輝いていることもあり、極成層雲(PSCs)だと思われる。こちらはみな元気で、特に健康に問題のある隊員はいない。
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