第二期ドームふじ観測計画−チビロゴ

第44次南極ドームふじ越冬隊週間報告


第24号(7月14日〜7月20日)

 14日に薄雲が広がったほかは、概ね晴れまたは快晴の日が続いた。気温が低い日が多く、20日には今越冬最低となる-78.0℃を記録した。平均気圧583.3hPa、平均気温-69.0℃、平均風速6.7m/s。また、最高気温-57.2℃、最低気温-78.0℃、最大瞬間風速10.7m/s。

 雪氷観測では今週も以下の観測を継続した。雪面昇華量(蒸発パン法)、積雪圧密速度(変位計による)、飛雪粒子の粒径数(SPCによる)、露点温度(バイサラセンサー)、毎日の降雪サンプリング、顕微鏡による降雪粒子の観察、上空の降雪粒子分布(シーロメーターによる)。15日には、36本雪尺測定、表面積雪サンプリング(250ccx2本)、表面積雪密度測定を実施した。18日には顕著な着霜があったのでサンプリング(250ccx2本)をした。また、18日には雪面に雪まりもが形成されたので、その電気的性質を測定した。19日午後には基地内の湿度をアスマン乾湿計で測定した。相対湿度は場所により異なったが、食堂で21%、観測棟で13%であった。3月よりも基地内の相対湿度が低くなっていることがわかった。
 深層掘削準備関連作業としては、新掘削場の床基礎造成(ケーブル巻き替え機の下およびドリル作業室入り口付近)、床用の木材の搬入、旧掘削場のウインチケーブルの整理を実施した。また、マスト既倒用の10mピットの仕様およびバレル保持台の固定法について、国内側から連絡があったので、今後順次作業を進める予定。
 気象では、定常観測を実施した。宙空では、オーロラ観測を実施した。
 設営関連では、新掘削コントロール室内の電気配線などを実施した。
 先週は体調をくずす隊員が数人いたが、今週に入り元に戻ったようである。




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