第二期ドームふじ観測計画−チビロゴ

第44次南極ドームふじ越冬隊週間報告


第23号(7月7日〜7月13日)

 6〜7日にかけてのB級ブリザードに続き、12日にもC級ブリザードが観測された。今週は薄雲の広がる日が多く、晴れたのは8日と10〜11日にかけてのみであった。平均気圧597.1hPa、平均気温-59.9℃、平均風速6.5m/s。また、最高気温-46.9℃、最大瞬間風速13.0m/sであった。

 雪氷観測では今週も以下の観測を継続した。雪面昇華量(蒸発パン法)、積雪圧密速度(変位計による)、飛雪粒子の粒径数(SPCによる)、露点温度(バイサラセンサー)、毎日の降雪サンプリング、顕微鏡による降雪粒子の観察、上空の降雪粒子分布(シーロメーターによる)。7日にはブリザードに伴う降雪、10日は顕著な着霜があったので、それぞれサンプリング(250ccx2本)をした。
 深層掘削準備関連作業としては、ウインチ稼働テストのための諸準備(断熱箱組み立て、ウインチケーブルの整理、屋外デポ物品の搬入)および旧掘削コントロール室内の整理(新コントロール室への棚の移動を含む)を実施した。また、マスト既倒用の10mピットの仕様およびバレル保持台の固定法について、国内側と協議した。これらの作業は、それぞれの仕様が確定した後に実施する予定。
 気象では、定常観測を実施した。宙空では、オーロラ観測を実施した。
 設営関連では、ドリル作業室と新掘削コントロール室間の電気配線、発電機500時間点検などを実施した。
 太陽が出ない生活が2ヶ月以上続くためか、体調を多少くずす隊員やよく眠れない隊員が現れ始めた。しかしながら、多くの隊員は元気で生活している。(文責:亀田貴雄)



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