第二期ドームふじ観測計画−チビロゴ

第44次南極ドームふじ越冬隊週間報告


第22号(6月30日〜7月6日)

 5日までは晴れまたは快晴の日が続いたが、6日は5回目のブリザードとなった。今越冬初めてのB級ブリザードである。平均気圧598.5hPa、平均気温-66.6℃、平均風速7.1m/s。また、最高気温-45.9℃、最低気温-75.6℃、最大瞬間風速18.3m/sであった。


 雪氷観測では今週も以下の観測を継続した。雪面昇華量(蒸発パン法)、積雪圧密速度(変位計による)、飛雪粒子の粒径数(SPCによる)、露点温度(バイサラセンサー)、毎日の降雪サンプリング、顕微鏡による降雪粒子の観察、上空の降雪粒子分布(シーロメーターによる)。30日には、36本雪尺測定、表面積雪サンプリング(250ccx2本)、表面積雪密度測定を実施した。また、これまで無人気象観測装置の霜を落としていたが、着霜状態での風向風速計の回転状況を調べるために、7月2日から風向風速計の霜おとしを止めた。
 深層掘削準備関連作業としては、マストから旧掘削場側8m分の新掘削場の床の基礎造成および床張りを実施し、この部分の床はほぼ完成した。なお、この床には、門型の基礎を造成してある(幅1m用および45次持ち込み用)。
 気象では、定常観測を実施した。宙空では、オーロラ観測を実施した。
 設営関連では、ドリル作業室配電盤の配線工事および基地在庫物品調査(装備、文具)を実施した。
 こちらはみな元気で、特に健康に問題のある隊員はいない。




トップへ

Copyright (C) 2002 by NIPR. All rights reserved.