第44次南極ドームふじ越冬隊週間報告
第21号(6月23日〜6月29日)
23日に今越冬4回目となるC級ブリザードに見舞われたが、その後は晴れまたは快晴の日が続いた。平均気圧598.0hPa、平均気温-63.7℃、平均風速6.7m/s。また、最高気温-47.9℃、最低気温-75.6℃、最大瞬間風速13.3m/s。
雪氷観測では今週も以下の観測を継続した。雪面昇華量(蒸発パン法)、積雪圧密速度(変位計による)、飛雪粒子の粒径数(SPCによる)、露点温度(バイサラセンサー)、毎日の降雪サンプリング、顕微鏡による降雪粒子の観察、上空の降雪粒子分布(シーロメーターによる)。
深層掘削準備関連作業としては、新掘削場の床張りの水準測量および基礎造成(マストから居住棟側、約10m長)、38次隊デポの木材整理(第3デポ列、新掘削場の机製作で使用予定)および新掘削コントロール室内の机製作(幅243cm、奥行き70cm、高さ61cm、新掘削場に面して設置)を実施した。
気象では、定常観測を実施した。宙空では、オーロラ観測を実施した。
設営関連では、ドリル作業室配電盤の配線工事、居住棟暖房用ファンコイルの点検清掃などを実施した。
21日から24日まではミッドウインター「冬至祭」であった。これまで種々の作業が続いていたので、後半に向けての良い休養になった。こちらでは、これまで大きな事故がないので、今後も無事故で観測および作業を進めることを皆で確認した。皆元気で、特に健康に問題のある隊員はいない。
■トップへ
Copyright (C) 2002 by NIPR. All rights reserved.