ドームふじ観測拠点週間報告・第20号(6月16日〜6月22日)
今週は時折雪がちらつくことがあったが概ね晴れの日が続いた。平均気圧605.3hPa、平均気温-63.5℃、平均風速7.2m/s。また最高気温-48.7℃、最低気温-71.3℃、最大瞬間風速10.3m/s。雪氷観測では今週も以下の観測を継続した。雪面昇華量(蒸発パン法)、積雪圧密速度(変位計による)、飛雪粒子の粒径数(SPCによる)、露点温度(バイサラセンサー)、毎日の降雪サンプリング、顕微鏡による降雪粒子の観察、上空の降雪粒子分布(シーロメーターによる)。
深層掘削準備関連作業としては、新掘削場の床張りを実施した。先週は、ウインチ周囲まで完成したが、今週はマストの基礎造作およびウインチとマスト間の床を完成させた。6月21日の状況を添付写真で示す。写真に示すように完成させたマスト基礎の上にウインチベース(43次隊持ち込み)を載せ、ベースの水平を確認した。ベースは縦横の両方向で概ね水平であった。また、マスト基礎の造作方法をビデオで記録した。
気象では、定常観測を実施した。宙空では、オーロラ観測を実施した。
設営関連では、発電機の500時間点検、ドリル作業室の分電盤設置、ドラム缶風呂作り などを実施した。
こちらでは、21日からミッドウインター「冬至祭」を始めた。21日午後には開会式 に続いて、気温-70度、風速5m/sの状況でドラム缶風呂。風呂に入っている体は暖かいが、顔は冷たい。フルコースの後に夜店も出た。この後に2回目のドラム缶風呂を楽しむ人もいた。皆元気で、特に健康に問題のある隊員はいない。(文責:亀田貴雄)