第二期ドームふじ観測計画−チビロゴ

第44次南極ドームふじ越冬隊週間報告


第19号(6月9日〜6月15日)

 今週は北よりの風が卓越した。11日は吹雪、週末には雲が広がり雪混じりの天気となった。その他の日については概ね晴れ。平均気圧599.8hPa、平均気温-62.9℃、平均風速6.7m/s、最高気温-50.5℃、最低気温-73.2℃、最大瞬間風速11.0m/sであった。

 雪氷観測では今週も以下の観測を継続した。雪面昇華量(蒸発パン法)、積雪圧密速度(変位計による)、飛雪粒子の粒径数(SPCによる)、露点温度(バイサラセンサー)、毎日の降雪サンプリング、顕微鏡による降雪粒子の観察、上空の降雪粒子分布(シーロメーターによる)。また、14日には36本雪尺測定、表面積雪サンプリング(250ccx2本)、表面積雪密度測定を実施した。

 深層掘削準備関連作業としては、1)基礎床材への深層ウインチの固定、2)新掘削場の床張り、3)旧コントロール室の整理、を実施した。深層ウインチは、これまでと同様に水平引き用電動ウインチで引きながら5名で押し、徐々に動かして、所定の位置に水平に固定した。添付写真でウインチ周辺の床張り状況を示す(6月13日の状況)。床張りは、新掘削場の北側から始め、ウインチ周囲まで終了した。来週は、マスト周辺の基礎および床張りを実施する予定。また、旧コントロール室の机1つを新コントロール室へ移動した。

 気象では、定常観測を実施した。宙空では、オーロラ観測を実施した。設営関連では、機械関連物品の整理、給水配管改修などを実施した。

 特に健康に問題のある隊員はいない。なお、13日には6回目の南極ドームふじ大学を開催した。講師は谷口健治氏(高知高等工業専門学校施設課)。演題は「CADのお話かな」。モトクロスおよびトライアルでの国際B級ライセンス取得、マウンテンバイク、パチンコの話を前段として、CADソフト(HO_CAD)の使い方を実演。複雑なHO_CADの使い方が少しはわかったような感じがした。



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