第二期ドームふじ観測計画−チビロゴ

第44次南極ドームふじ越冬隊週間報告


第15号(5月12日〜5月18日)

 天候は、12日から14日にかけて風が強く気温も低かったが、15日以降は風が弱まり、温かい日が続いた。平均気圧579.2hPa、平均気温-66.5℃、平均風速7.8m/s、最高気温−52.1℃、最低気温−76.1℃、最大瞬間風速13.0m/s。

 雪氷観測では今週も以下の観測を継続した。雪面昇華量(蒸発パン法)、積雪圧密速度(変位計による)、飛雪粒子の粒径数(SPCによる)、露点温度(バイサラセンサー)、毎日の降雪サンプリング、顕微鏡による降雪粒子の観察、上空の降雪粒子分布(シーロメーターによる)。また、15日には36本雪尺測定、16日には表面積雪サンプリング(250ccx2本)、表面積雪密度測定を実施した。
image  深層掘削準備関連では、ケーシングパイプを鉛直に固定して周囲を雪で埋めた。ケーシングパイプの挿入作業および浅層ドリルによるチップ回収作業で使用したウインチおよび門型柱などを撤去し、新掘削場から搬出した。現在の新掘削場の状況を添付写真に示す(新掘削場の中央付近から北側を撮影。中央に立っているのがケーシングパイプ。パイプの後ろに見えるのは検層用ウインチ)。また、先週末に旧掘削場の深層用ウインチケーブルを単管パイプなどの束に固定して、ケーブルの様子を数日間見たが、問題ないので深層用ウインチケーブルを切断した。
 気象では、定常観測を実施した。宙空では、オーロラ観測を実施した。
設営関連では、ドリル作業室照明器具交換、浄水装置プレフィルター取り替え、水道メーター交換、火災報知器の修理を実施した。

 谷口氏の腰痛は回復してきたが、代わりに藤田氏の背中がしびれるようになり、静養している。それ以外には特に健康に問題のある隊員はいない。最近、こちらでは壊れるものが多発している。壊れた主な物は個人使用のノートパソコン(こちらに来て3台目)、水道メーター、火災報知器など。




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