第二期ドームふじ観測計画−チビロゴ

第44次南極ドームふじ越冬隊週間報告


第14号(5月5日〜5月11日)

 週を通して風が強く、5日と7〜9日の2度にわたってC級ブリザードが観測された。平均気圧590.5hPa、平均気温 -62.4℃、平均風速8.2m/s、瞬間最大風速14.8m/sであった。また、最高気温 -47.9℃、最低気温 -75.6℃となり、今越冬初めて-75℃を下回った。

 雪氷観測では今週も以下の観測を継続した。雪面昇華量(蒸発パン法)、積雪圧密速度(変位計による)、飛雪粒子の粒径数(SPCによる)、露点温度(バイサラセンサー)、毎日の降雪サンプリング、顕微鏡による降雪粒子の観察、上空の降雪粒子分布(シーロメーターによる)。また、1mピットでの積雪サンプリングを実施した。
 深層掘削準備関連では、国内からの指示にしたがい、パイプを92.83mまで入れて、ケーシングパイプ作業を終了した。135mm径の孔のチップ回収作業を浅層ドリルで実施し、100mから113.79mまで135mm径の孔を確保した。
 また、旧掘削場の深層用ウインチケーブル切断準備として、ケーブルにワイヤーを取り付け、そのワイヤーをマストベースに渡した単管パイプなどの束に固定した。来週以降、ウインチケーブルを切断し、ウインチ移設作業を開始する予定。
 気象では、定常観測を実施した。宙空では、オーロラ観測を実施した。
 設営関連では、火災報知器の動作確認、発電機500時間点検を実施した。

 谷口氏の腰痛の容態が悪くなり、静養してもらった。藤田氏の腰痛は変わらない。それ以外には特に健康に問題のある隊員はいない。




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