アイスコア研究ブログ


2019/04/27

アイスコア中の氷期と間氷期の塩微粒子の組成

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再度、3月末のアイスコア研究会から。
北大低温科学研究所の長谷川さん・飯塚さんらは、レーザーラマン分光装置を用いてアイスコア中の氷期と間氷期の塩微粒子の組成の研究をおこなっています。レーザーラマン分光装置のレーザー光源を更新し、ドームふじアイスコアに対する研究をすすめています。
 今回新たに報告されたこととしては、塩微粒子の組成の調査結果として
間氷期ではNa2SO4が大半であるが、氷期には、CaSO4やNaNO3が多く出現する。硝酸は、氷期の塩微粒子のmajorityを占めるということです。
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  この研究結果は、アイスコアの固体電気伝導度の解釈にも強く影響しそうです。イオンの存在状態によって、電気の伝導機構が影響を受けるからです。連続融解解析(CFA)がすすめば、イオンの分布状況に関してはいろいろ紐解けそうに思えました(藤田)
15:56 | コメント(0) | アイスコア研究