南極観測隊便り 2017/2018


2018/01/08

レーダー観測のお手伝いミッション終了

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 一昨日、1日で13時間程度雪上車を運転していた医療隊員宮岡です。よく稚内~札幌や釧路~札幌(本州で言い換えると、東京~名古屋)をノンストップで運転していたので、運転自体はあまり苦になりませんでした。ただ長時間同じ姿勢でいるので、腰が少し痛くなっています。あと雪上車の振動はなかなかのもので、今日は運転終了後も体が少し震えていました。残念ながら西野カナ的に震えているわけではなさそうでした。産業医としては、雪上車が身体に及ぼす振動と騒音の影響を調べてみたい所です。車内は運転していると、エンジンの熱によって暑くなってくるので薄着になります。また、レーダー観測中は車外に出る事が殆どなくなり、1日5~6回程度、1回の外出時間は長くて給油の15分ぐらいです。長ズボンを履くのが面倒になり、某社製のジョガーパンツを履いたまま上だけ羽織って外に出ています。やっぱりというか、寒さに対する防御力は0に近く、車内に入ると足が温まるまで冬の犬のようにヒーターの前でうずくまっています。外の景色を撮影する際はさらに面倒くさくなるので、ワニサンマークの某スリッパで飛び出してパシャッと撮って車内に戻るようにしています。幸いにも、凍傷にはなっておりません。

 
 突然お腹の調子が悪くなったので、機器調整の為停車したすきを見計い、外へ。トイレテントを立てる時間は残されていませんでした。しかし、車外は内陸では年に1回あるかないかぐらいの、地吹雪を伴う10m/s以上の強風。詳細や画像は自主規制しますが、今回の調査の中で最も過酷・困難なミッションでした。幸いにも、装備は汚れませんでしたので人間の尊厳は守られた、とご理解ください。

天気が悪いと外は真っ白で、どこまでが雪面かどこからが雲なのかはっきりせず、運転が難しくなります。まわりに他の雪上車がいなく、建物もないため、GPSを頼った走行になりましたが、殆ど問題はありませんでした。


 今回、50年前の9次隊が極点旅行の際に通過した『ふじ峠』を通過しましたが、峠といっても標高の変化はほとんどなく、正直な所どこで撮影しても『ふじ峠』といってもバレない写真が撮れました。

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