皆さんこんにちは!医療の岡田です。僕からは3回目の投稿になります。
現在、我々はドームふじ基地から50㎞離れたベースキャンプを中心に日々観測作業を行っています。
僕自身はアイスコアの掘削と掘削孔からの空気採取のお手伝いをさせていただいています。
(掘削作業の様子)
(掘削孔から空気採取を行っている様子)
(ウィンチを使って掘削中)
気温は-20℃台ですが、風が強い日が多くて、寒さと闘いながら掘削作業を行っています。また限られた(少ない)時間の中での作業のため、休みの日はなく、なかなか忙しい毎日です。
そんな中、僕は沖縄の楽器、三線(サンシン)を演奏しています。
「なぜ南極で三線?」とお思いでしょうが、僕はかつて沖縄の離島(西表島)の診療所に勤務していた縁で、長年三線を趣味としてきました。
今回是非ともドームふじ基地で演奏したいと思い、手荷物制限がある中、ここまで持ってきたのです。
(三線片手に南極に上陸)
普段は空いた時間に雪上車内で一人静かに弾いています。先日焼肉パーティーの際には、メンバー全員の前で演奏しました。
ここは空気が薄いため、唄うこと自体なかなか大変なのですが、沖縄の島唄を口ずさむと、忙しさを忘れ、気持ちが自然と落ち着きます。
おそらく、地球上最も南の地で、最も高い場所で、さらに最も寒い場所で三線を奏でた人間ではないかと密かに考えつつ、これからも出来る限り演奏を楽しんでいきたいと思っています。
(ドームふじ基地看板前にて)
岡田記