南極観測隊便り 2017/2018


2018/01/09

1月8日(月)

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ドーム隊の本隊8名は、今日は30kmほど走行し、ひと月ぶりにドームふじ基地に戻ってきました。残された重要ミッションである第2期ドームふじ深層氷床コアの輸送のため、到着後は積込用のソリの準備や燃料ドラムの整理を行いました。

コア輸送についての懸念事項は、気温が高いことです。夕食前で−18度もありました(ドームふじの年平均気温は-54度、夏期の気温は通常-30から-40度です)。ドーム基地内のコアの保管温度は−50度以下で、この温度であれば氷の質は長期間保たれますが、温度が高いとコア中の気体が抜けたり、物理・化学的性質が変化したりしてしまいます。明日からソリへの積載作業を予定していますが、気温によっては延期するか夕方以降の作業に切り替えることを検討しています。

(川村記)

キャンプ地 本隊:ドームふじ基地、レーダー車:ドームふじの南方60km
気温:-25度(6:45)、-18度(18:45)
風速:2m/s
気圧:615 hPa
本日の行動:BC3からドームふじ基地まで移動、物資整理・ソリ積み替え、ドラムデポ、ドーム基地南口の掘出し
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