60次ドーム隊ブログ読者の皆様、こんにちは。今回は医療隊員の
岡田からお届けします。
ドーム隊において医療担当として行っている事として「健康チェッ
ク」があります。ドームふじ基地は標高3810mの高所にあるため、基地に近
づくにつれて高山病を発症する可能性が出てきます。そのため常に体の状態をチェッ
クする必要があり、酸素飽和度や血圧、体温などバイタルサイン測定を毎朝行っ
ています。
(朝食前に健康チェックで血圧を測定している様子)
またポケットエコーによる高山病検査も60次ドーム隊にて初めて
行っています。
雪上車の中とはいえ、寒い環境で行う検査は隊員にとってストレス
になりますが、現在3000m地点を越え、徐々に酸素飽和度が下がってきている
隊員が増えていることもあり、体調の変化があれば、いち早く見つけたいと思ってい
ます。
(エコー検査の様子)
南極の内陸旅行では、高山病以外にも日焼けや凍傷、ケガに注意が
必要です。もちろん急な疾病が起こった場合、すぐに対応できるよう医療物品を
含めて準備はしていますが、病気やケガを起こさないよう注意することの方が大
事です。
「任務を遂行して、全員元気に帰ってくる」ことを目指して!
岡田記