南極観測隊便り 2018 - 2019


2019/01/24

S16での最終撤収作業

Tweet ThisSend to Facebook | by ishida
1月19日にS16地点に到着後、22日までかけて内陸旅行に用いた車両や装備の撤収作業を実施しました。最後の大作業です。橇列の解体やデポ、燃料ドラムの整理、観測装備の解体・梱包、廃棄物の処理等。車両や橇は、越冬期に備えた処理やデポをします。廃棄物は昭和基地に輸送します。観測器材の大部分は国内に持ち帰ります。


写真1:燃料ドラムの処理。


写真2:115号車からレーダやアンテナを撤去し、国内持ち帰りのために梱包しました。写真に写る単管パイプも、この直後に解体しました。レーダ関連物資のみで約900kg。5立米の体積となりました。


写真3:1/19-1/21の期間に撤収作業をご支援くださった支援隊の4名は、22日の朝に昭和基地にヘリコプターで戻りました。


写真4:雪上車の屋根に設置していた2台のガソリン式発電機をクレーンを使って取り外しました。


写真5:ヘリコプターが離発着する場所に、23日に輸送する物資を集積しました。昭和基地に輸送する物資と、船「しらせ」に輸送する物資、CH型ヘリコプターで3便分輸送します。そのうち、廃棄物は約1トン。物資の後方には、多数の橇をデポしました。

昭和基地および「しらせ」への人員と物資の輸送は、明日1月23日です。内陸ドーム隊としてのチームの行動は間もなく解散です。22日の夕食後の歓談は弾み、23時頃まで食堂車両で皆で過ごしました。

藤田記
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