1817年12月29日、八王子に隕石の雨が降りました。
八王子隕石の実物が見つかったのは1950年頃で、朝廷で天文や暦を担当した土御門(つちみかど)家の文書の中で、紙に包まれていたそうです。「隕石之事」と書かれた紙に包まれて発見された八王子隕石の微小破片を分析した結果、驚きの発見がありました。詳細はこちらのプレスリリースをご覧ください。
http://www.nipr.ac.jp/info/notice/20171228.html
本プロジェクトの前身である「オーロラ4Dプロジェクト」のメンバーの一人で、隕石愛好家の藤原さんからの声掛けで、片岡と極地研の隕石ラボのメンバー数人で、こども科学館の森さん、郷土資料館の加藤さんに、詳しいお話を伺う機会がありました。
そこでわかったのは、八王子隕石というのは、その物理的な成因を研究する上でも、日本土着の自然感や世界観を研究する上でも、非常に興味深いものであるということ。そして、「オーロラ4Dプロジェクト」で取り組んできた文理融合・市民参加型研究の新しい展開を考察する上で、大切な一歩となるかもしれない、ということでした。
八王子隕石の欠片は、本当に小さなもので、その大部分はいまだ行方不明です。八王子隕石がどのように生まれ、どのように地球に落ちて来た隕石なのかを詳しく研究するためには、もっと大きな欠片が必要です。
隕石のかけらは、近くの旧家などに眠っている可能性があります。蔵や仏壇、神棚に紙に包まれていた石があれば、ぜひ私たちに連絡をください。
隕石の見分け方は、極地研の隕石の専門家、山口先生が作られた、このスライドを参考にしてください。
「これは、八王子隕石かもしれない」という石をお持ちの方は、電子メールで、山口先生(yamaguchi@nipr.ac.jp)と私(kataoka.ryuho@nipr.ac.jp)までご連絡ください。
呼びかけ人:
片岡龍峰(国立極地研究所)、山口亮(国立極地研究所)
米田成一(国立科学博物館)、森融(八王子市こども科学館)