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![]() 英名:Cape Petrel (Cape pigeon) 学名:Daption capense ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() 体長38-40 cm、体重 340-480 g、翼開長 81-91 cm。翼の上面のパターンが特徴的で(黒色の羽に白い模様がまだらに混じる)、他種と見誤ることはまずない。 ![]() 繁殖地は主に南極大陸、亜南極の島々である。外洋域では南極、亜南極の開水域に、周極的に分布する。 ![]() ![]() 繁殖地は急斜面の岩場か切り立った崖である。採餌場所は大陸棚斜面よりも外側の海域にもみられるが、繁殖期中は繁殖地から遠くない沿岸域でよく見られる。パックアイス帯は避けることが多い。 ![]() 餌は主にナンキョクオキアミ、クリスタルオキアミ、コオリイワシ、イカ類、鳥類などの死体、漁船からのゴミなどである。餌を嗅覚によって発見する。餌はおもに表層ですくい上げる方法によって採餌する。水面に浮かび、せわしなく頭を前後に動かして水面をつつく様子が特徴的で、このしぐさから英名の別名Cape pigeon(ハト)が付けられた。昼間だけでなく夜間も採餌を行う。しばしばクジラや他の海鳥に混じって採餌する場面がみられる。トロール船に大きな群で集まることがよく観察される。 ![]() 繁殖は11月に始まる。単独営巣から数千羽まで、様々なサイズのコロニーを形成して繁殖する。巣は岩のクレバスやくぼみ、砂礫地などに作られる。53-80gの卵を1つ産む。抱卵期間はおよそ41-50日で、1-11日交代で抱卵を行う。雛は灰色の羽毛に覆われている。ふ化後19日は親が抱雛する。巣立ちまでは47-57日を要する。性成熟に達するまでに平均6年を要する。成鳥の年死亡率は5%で、平均寿命は15-20年と推定されている。 ![]() ![]() 個体数の総計は数百万個体と推定されている。数十万-数百万個体がサウス・サンドイッチ諸島から南極半島域にかけて生息している。5000-1万つがいがニュージーランド域に、3000-5000つがいがケルゲレン諸島に生息している。個体数やその動向について詳しい情報が求められている。 |