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和名:アシナガウミツバメ 英名:Wilson's storm-petrel 学名:Oceanites oceanicus 亜種:O. o. oceanicusとO. o. exasperatusの2亜種が確認されている。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() 体長15〜19cm、体重34〜45g、翼開長38〜42cmである。体全体はこげ茶色。手根骨から伸びる白い斜帯は明瞭ではなく、飛翔中、後肢が尾羽を越えて張り出して見える。腰の後ろの白い明瞭な帯は、体の横を通って尾羽の下の雨覆羽まで伸びている。羽の上部と下部両方にある薄白い帯は、くっきりと明白な個体からぼやけている個体まで多岐に渡っている。 ![]() O. o. oceanicusは、ホーン岬の東からケルゲレン諸島にかけての亜南極の島々に分布する。O. o. exasperatusは、サウス・シェトランド諸島、サウス・サンドウィッチ諸島、南極大陸沿岸に分布している。 ![]() 海洋性である。繁殖期間中は、大陸棚や沿岸部の冷たい水塊を好む。繁殖が終わると、遠洋でプランクトンが豊富にいる海域を放浪する。岩石で出来た小島、崖、雪や氷を避けた岩石やれきの上などで繁殖する。 ![]() ![]() 主に浮遊性の甲殻類、特にオキアミや小魚を餌とする。また、小さいイカや多毛類、腹足類や死肉なども食べる。海面上を飛翔し、浮遊している餌をすくい取るように採餌する。餌は臭いで見つけることができる。船を追尾し、トロール漁船によく付いている。また、クジラ類の後を追う事も報告されている。 ![]() 11〜12月に繁殖を始める。あまり密でないコロニーを作る。巣穴か岩の割れ目に営巣する。一腹卵数は1つで、約43日間抱卵する。抱卵は約2日ごとに交代する。雛はグレーか茶色っぽい羽毛で、孵化後1-2日間抱雛され、約60日間で4月頃に巣立つ。親の平均年間生存率は約90%である。 ![]() 大きな脅威は存在しない。最も豊富に生存する海鳥の一つで、倉庫対数は数百万ペアにも達すると考えられている。いくつかの繁殖地では、ネズミや猫、その他の移入された捕食者による捕食がある。主要な脅威は、オキアミなどの商業的漁業との競合である。また、捕鯨によって、間接的に餌が増えるなどの利益を被っている可能性もある。プラスチック類や重金属による汚染も深刻である。また、雪によって巣穴が埋められることによる繁殖成功率の低下も見られる。 |