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![]() 英名:Royal albatross 学名:Diomedea epomophora ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() 体長107-122 cm、体重 9.0 kg、翼開長 305-351 cm。ワタリアホウドリとよく似ているが、少し長いくちばしを持ち、上嘴の下部の合わせ目は黒い。瞼は黒い。翼の上面は一般にワタリアホウドリよりも白い。 ![]() 繁殖地は主にニュージーランド周辺の島々である。チャタム島、キャンベル島など。外洋では南大洋の太平洋域に主に分布する。南極周辺の海域から亜熱帯海域まで広く分布する。 ![]() 外洋域を主な生息域とし、繁殖のため以外陸地を訪れない。繁殖は離島で行う。繁殖地はタソックなどの草に覆われた斜面が多い。草がまばらな場所は飛行開始のとき離陸のために用いられる。外洋ではワタリアホウドリよりも繁殖地近くの海域を利用することが多い。 ![]() 餌は主にイカ類(ニュウドウイカ属、ウデナガニュウドウイカ、Histioteuthis )で、魚類や甲殻類も食べる。キャンベル島での調査では、餌構成(湿重比)はイカ類75%、魚類21%、甲殻類3%、その他1%であった。餌はおもに表層ですくい上げる方法によって採餌する。しかし浅い飛び込み潜水して餌をとることもある。イカを採餌する時間帯は主に夜である。船を追いかけて飛ぶことはあまりないが、魚のゴミを捨てる漁船などによく集まる。 ![]() ![]() 成鳥は繁殖を2年に一回行い、10月に繁殖が始まる。弱いコロニー性を示す。巣は地上に泥と草を使って作られる。380-460gの卵を1つ産む。抱卵期間はおよそ79日でオス・メスは2-3週間交代で抱卵する。雛は白い羽毛に覆われており、ふ化後4-5週間は親が抱雛する。巣立ちまでは240日を要する。性成熟するまでは9-11年かかる。成鳥の年死亡率は3%程度で、長生きである。野生で58年以上生存した個体が確認されている。 ![]() 個体数の総計は1万-2万つがい、そのうち7千700つがいがチャタム島、7千500つがいがキャンベル島に生息している。過去に個体数の激減があり、現在も少しずつ個体数は減少している。場所によっては個体数が回復してきているところもある。主な脅威は繁殖地における攪乱と漁船による混獲である。エンダービー島では人による捕獲によって、1868年までに一度本種は姿を消したが、1940年代に再営巣をはじめ、現在まで徐々に個体数が増加している。 |