足かきカワウと羽ばたきリトルペンギン


潜水動物にとって浮力は水中での運動のコストを決める重要な要因となる。浮力は潜水深度とともに減少するが、羽毛や呼吸器官に空気を持ったまま、浅い潜水をする鳥は、浮力に逆らうために多くのエネルギーを使っていると考えられる。小型の加速度データロガーを用い、浅い海の底で餌をとる、足かき潜水のグリーンランドで繁殖するカワウと羽ばたき潜水するオーストラリアのリトルペンギンの行動を比較した。
ウは深く潜るにつれて、足かきの頻度と強さを下げ、ほぼ一定の早さで泳いでいたが、ペンギンは深度によって羽ばたきの頻度や強度を変化させず、どんどん加速していった。底ではウは羽ばたき頻度が低く、若干体を下に向けていたが、ペンギンは体を水平に保って激しく羽ばたいていた。また、ペンギンは海底近くで激しく羽ばたくことがしばしばあったが、ウではほとんどみられなかった。
カワウとリトルペンギンでは異なる戦略で採餌しており、ウは海底で動きの鈍い魚を、ペンギンはもっと動きの激しい魚を餌としているようだ。


References
to other seabirds results

BD06-03 Kato A, Ropert-Coudert Y, Gremillet D and Cannell B (2005) Locomotion and foraging strategy in foot-propelled and wing-propelled shallow-diving seabirds. Marine Ecology Progress Series 308: 293-301.