EISCAT(アイスキャット)レーダーは、北欧にある大型レーダーで、上層大気を幅広く、高精度に観測できる強力な観測設備です。極地研も観測への参加、データベースの整備など、国際共同研究に大きな貢献をしています。

EISCATレーダー

地上から大出力のシャープな電波を発射し、上層大気中の粒子からの散乱電波を受信し、高度数十kmから約百kmの上空に分布する電子とイオンの運動・密度・温度や中性風の運動などの 空間・時間変動双方を測定できる画期的な装置です。 中層大気から、太陽風粒子により影響を受ける電離層までの広い領域にわたる、 重要な物理量を測定することができ、更にこれらの領域間で互いに与え合う影響等を調べることができます。

EISCATレーダーとは

EISCATレーダーのシステムは、1)スカンジナビア北部のトロムソ (磁気緯度 66°N、磁気経度 117°E) に設置された世界唯一の3局方式のUHFレーダー (他に受信アンテナがキルナおよびソダンキラに設置されている) 、2)単局方式のVHFレーダー と電離圏加熱装置、そして3)スヴァールバル諸島ロングイヤビンに設置されている2機のUHFレーダーから構成されています

観測結果のプロット

観測結果のプロットは、webサイト上で公開されています

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