オーロラの謎

  南極・北極の比較観測─  

佐藤夏雄・門倉昭 共著、極地研ライブラリー
平成27年3月20日 成山堂書店発行、184ページ
ISBN:9784425570911
定価 本体2,400円(税別)

夕暮れ時の黄昏の明かりが地平線の空に残る中、(中略)
ふと手を休めて空を見上げると、驚くことに、
地上には乱舞するオーロラの姿がありました。
紫とピンク色に輝く 鋭い光のカーテン
激しく動き回るその様に、
感動のあまり、しばらくぼう然となってしまいました。
                 ─あとがきから



【目次】

第1章 オーロラを知る11問
オーロラとは何か?
どこに行けばオーロラが良く見えるの?
オーロラはいつ、どのように見えるの?
見える高さは?
オーロラの色は?
オーロラの形と大きさは?
オーロラの明るさは?
オーロラがよく見える年はあるの?
日本でもオーロラが見えることはあるの?
オーロラは音がするの?
南極と北極のオーロラは同じなの?

第2章 オーロラを知る
2-1 オーロラの仕組み
磁石のはたらきとオーロラ
オーロラの発光と色
地球磁気圏の形
オーロラの源とエネルギーの蓄積場所
オーロラの爆発
オーロラ粒子の加速
太陽活動とオーロラ
2-2 オーロラの種類と謎
オーロラの種類
オーロラの謎

第3章 オーロラの共役点観測
3-1 共役点観測とは?
3-2 共役点観測の目的と大切さ
南北半球間の磁力線のつながり方の検証(共役点でのオーロラ研究の出発点)
太陽風ー地球磁気圏ー電離圏の相互作用の理解
3-3 共役点で同時観測を可能とする
共役点位置の日変化・季節変化・経年変化
観測点の日照の制約および天気の制約
3-4 オーロラ共役点観測の歴史
世界の共役点観測の動き
アイスランドにおける昭和基地との共役点観測の歩み
3-5 南北両半球でオーロラの見え方に相違を起こす要因について
何故同じであったり異なったりするオーロラが現れるのか?
オーロラの見え方に相違が起こる要因の考え方
太陽風が要因となって非対称が場合
地球側が要因となって非対称が起こる場合
3-6 昭和基地とアイスランドのオーロラ比較
良く似たオーロラが長時間出現した2003年9月26日イベント
その他の特筆すべき共役点オーロライベント
3-7 まとめ
南北半球のオーロラは本当にミラーイメージなのか?

第4章 オーロラ観測の世界
4-1 地上からの観測
光学観測
電波観測
4-2 飛翔体による観測
大気球・ロケット観測
衛星観測
4-3 オーロラ観測研究の将来展望
南極大陸を利用した地上からのネットワーク観測網
EISCAT 3D観測計画
太陽地球系科学としてのオーロラ