未踏の南極ドームを探る 内陸雪原の13ヵ月─

上田 豊著、極地研ライブラリー
平成24年1月18日 成山堂書店発行、238ページ
ISBN 978-4-425-57021-8
定価 本体2,200円(税別)

16年ぶりの南極へ

   晴海立ち/赤道を越えて/氷海へ


 

夏 あすか新拠点

  上陸・白夜・重労働/セールロンダーネの山なみ/年明けの新たな提案/古巣でのつらい一夜



秋 前進拠点の建設へ

25次内陸隊の仲間たち/出発準備の日々/内陸雪原へ/前進拠点へ向かって/サスツルギの海/前進拠点の建設/みずほ基地への早期帰還



冬 地吹雪のみずほ基地にて

薄氷を踏む人員交代/「みずほ」への帰途/雪中生活/雪中の風呂と洗濯/越冬観測/危険へのそなえ/極夜にむけて/太陽の沈んだ日々/ミッド・ウィンターを過ぎて/マイナス60℃の風/太陽が戻った日々/冬ごもり最後の苦行/内陸調査に向けて



春 前進拠点で氷床を堀る

残せ足跡!!未踏の地/秋のトレースをたどって/耐える雪上車/掘削小屋を建てて/昼夜兼行の200メートル掘削/

にがいゴール



夏 ドームの頂上を探して

いい日・旅立ち/真南への初トレース/エンジン故障/頂上探し/白い海原/未知の3800メートル越え/頂稜を行く/

分氷海の向こう/ドーム・キャンプでの失敗/白い砂漠の科学/北へと戻る新ルート/拠点に浮かぶ赤風船



あすか基地へルートを開く

大雪原の創作風呂/最終の旅へ/10ヶ月ぶりの岩景色/ベルテルカカに登ろう/山岳裸氷帯を抜けるルート/バード氷河横断に向けて/無人のあすか基地へ/ブラットニーパネ登頂

あとがき









【著者略歴】

上田 豊(あげた ゆたか)

1943年(昭和18年) 高知市生まれ

1967年  京都大学理学部地球物理学科卒業

1975年  名古屋大学大学院理学研究科博士課程満了

ヒマラヤ・チベットの氷河や南極氷床を研究

名古屋大学名誉教授 理学博士

著書: 「残照のヤルン・カン」 中央公論社 1979, 1991

    「水の気象学」(共著) 東京大学出版会 1992 など