国立極地研究所 情報図書室
写真ギャラリー

情報図書室内に展示している写真をご紹介します。
ほかにも木版画や古い地図などが展示されています。


アデリーペンギン

アデリーペンギン

Adélie Penguin


アデリーペンギンは南極大陸周辺のペンギンのなかでは広く生息しており、よく見ることができます。
体長 75cm 、体重 5kg まで成長します。
コウテイペンギン

コウテイペンギン

Emperor Penguin


コウテイペンギンは体長 110〜120cm 、体重 25〜40kg 、ペンギンの中ではもっとも大きく、その態度(たいど)も「皇帝(こうてい)」の名に恥じない堂々としたものです。
ウェッデルアザラシ

ウェッデルアザラシ

Weddell seal


南極域には 5 種類のアザラシの仲間 (ヒョウアザラシ、カニクイアザラシ、ウェッデルアザラシ、ロスアザラシ、ミナミゾウアザラシ) と 1 種のオットセイの仲間 (ナンキョクオットセイ) が生息しています。
赤いオーロラ

赤いオーロラ

Red aurora


ギリシャ神話の「暁(あかつき)の女神」にその名を由来するオーロラは、遠い太陽活動によっておきます。
太陽活動の活発な年には、このような赤いオーロラが観測されます。
カーテン状オーロラ

カーテン状オーロラ

Curtain aurora


オーロラのかたちは見る位置で変わります。
真下(ました)から見ると、天空の一点に光の筋が集中するコロナ状(冠のような光の輪)に見え、やや離(はな)れるとカーテンがゆらめくオーロラ、さらに遠くから見れば弧(こ)を描くオーロラになるのです。
写真は昭和基地上空に現れたオーロラです。
ハロー

ハロー (幻日)

Halo (Phantom sun)


気温の低い日、空気中の水分が凍(こお)ってできた「ダイヤモンドダスト」に太陽の光が屈折(くっせつ)して、太陽の周りに偽(にせ)の太陽が出現する現象を、「ハロー」または「幻日」(げんじつ)と言います。
蜃気楼

蜃気楼

Mirage


放射冷却(ほうしゃれいきゃく)で強く冷やされた地表は、気温の逆転層(ぎゃくてんそう)を生み、光を屈折(くっせつ)して「蜃気楼」(しんきろう)を出現させます。
氷山の上に遠くの氷山が逆転して浮かびあがっています。
大陸氷床

大陸氷床

たいりく ひょうしょう


南極大陸を覆(おお)う氷を「氷床」(ひょうしょう)と言い、平均の厚さは 1,856m と推定されています。
その面積は 1,200万㎢ 、体積は約 2,500万㎦ であり、仮にこの氷が全部溶けると地球の海面は約 57m 上昇すると推定されます。
しかし、南極の氷が全部溶けるようなできごとは 100年、200年 で起きる現象ではありません。
サスツルギ

サスツルギ

Sustrugi


南極氷床(なんきょくひょうしょう)の内陸部では、常時「カタバ風」と呼ばれる強い卓越風(たくえつふう)が吹きます。
この風は雪面を、「サスツルギ」という凸凹(でこぼこ)にしていきます。
この凸凹は高さ 2m ぐらいになることもあり、雪上車(せつじょうしゃ)による内陸旅行を悩ませます。
福島岳

福島岳

Fukushima-dake


昭和基地から約 300km の奥地に「やまと山脈」があります。
ここでは日本隊がたくさんの隕石(いんせき)を採集しています。
写真は最高峰(さいこうほう)の福島岳(ふくしまだけ)、長い「モレーン」(氷河で運ばれた岩くず)が印象的です。
地学調査

地学調査

Geological survey


南極大陸は6,000万年前までは、アフリカ、南アメリカ、オーストラリア、インドなどと「ゴンドアナ大陸」を形成していました。
ゴンドアナ大陸の歴史を解き明かすため、地質などの調査をしています。
写真は「セールロンダーネ山地」での調査です。
測地調査

測地調査

Geodetic survey


南極地域は多くの場所が未知の地域で、詳しい地図がありません。
地図は、飛行機で垂直(すいちょく)写真を撮り、地上では基準点(きじゅんてん)の測量をして作ります。
SM100S雪上車

大型雪上車 SM100S

Snowcat SM100S


牽引力(けんいんりょく)・耐寒性能(たいかんせいのう)・耐高地性能(たいこうちせいのう)にすぐれた大型雪上車(おおがたせつじょうしゃ)で、内陸部の調査旅行に使用されます。
全長約 7 m、全幅約 3.7 m、車重は 11 t にもなり、レーダーやGPS、衛星通信装置(えいせいつうしんそうち)なども装備(そうび)することができます。


国立極地研究所 情報図書室 ( NIPR Library ), June 2013