南極観測隊便り 2017/2018


2017/12/27

12月25日(月)、26日(火)

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昨日と今日、みな観測で夜まで忙しくブログ更新ができませんでした。今日はピット観測(目標4m)も始まり、自動気象測器も設置がほぼ完了しました。アイスコアの掘削は約135mまで進みました。100mを超えてきて、通気性のない(昔の空気が閉じ込められている)「氷」を掘り進んでいます。

キャンプ地:NDF
標高:約3750m
行動:レーダー観測(今日はNDF南方20km地点でキャンプ)、浅層コア掘削(134.87m)、ピット観測、大気観測(SPC、ゾンデ)、AWS設置ほぼ完了、発電機修理

掘削レポート(川村記)
12月25日(月)67ランで29.91m掘削。85.3 – 115.2 m
12月26日(火)46ランで19.66m掘削、115.2 – 134.87 m
ドリルの設定は、すくい角40度、シュー5 mm、コアキャッチャー3枚、刃の回転数は約100 rpm。
大半は1本もののコアが上がってくる。コアが入っていないことが2度あったが、キャッチャーのバネを強めて回収できた。アンチトルクが滑った際には少し強くする方向に調整。120mを超えた頃から縦方向の剥がれや割れが時折見られるようになった。一度、掘削中に割れた箇所にかけらやチップが詰まり、コアがバレルから抜けなくなったが、カッターマウントを外して氷片を砕いて除去し、逆向きに取り出した。119mに2cmほどの厚さの火山灰層(茶色っぽい層)。

 
火山灰層
 

今回の掘削中、これまでで最も割れの多いコア。
 

本日最後の2コア。
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