南極観測隊便り 2017/2018


2017/12/03

機械隊員の仕事(その2)

Tweet ThisSend to Facebook | by 管理者
南極ドーム・ブログファンの皆さんこんにちは 機械隊員の小林です

私は機械隊員。 雪上車、発電機、橇、その他、できうる限りなんでも修理する。
早い話が南極便利屋。

溶接も得意分野の一つ。出発前の準備期間中11月10日に溶接作業。大原製のSM100雪上車は2tを超える重量の橇を7台も引いて走る。けん引用のピントルフックには莫大な力が加わる。今回はその部分の回り止めの修理。雪の上に寝転んで上を向いての作業。気温はマイナス5℃。日本での仕事とは勝手が違う。


写真:雪の上での溶接作業


ドーム旅行には雪上車修理のために大量の予備部品、工具、油脂類、等々が搭載された機械モジュールというプレハブハウス的な橇を引いて行きます。発電機、溶接機も完備されています。内部は4人ほど寝られる二段ベッドスペースもありますが、下の段には予備交換部品でいっぱいで、上の段を川村隊員と赤田隊員が使用しています。機械隊員にはこの機械モジュールは命の綱。修理屋に工具と部品が無ければ、ただの人。何の役にも立てませんからね…


04:19 | 投票する | 投票数(19)