南極観測隊便り 2018 - 2019


2018/11/30

医療隊員のお仕事

Tweet ThisSend to Facebook | by ishida
60次ドーム隊ブログ読者の皆様、こんにちは。今回は医療隊員の岡田からお届けします。

ドーム隊において医療担当として行っている事として「健康チェック」があります。ドームふじ基地は標高3810mの高所にあるため、基地に近づくにつれて高山病を発症する可能性が出てきます。そのため常に体の状態をチェックする必要があり、酸素飽和度や血圧、体温などバイタルサイン測定を毎朝行っています。


(朝食前に健康チェックで血圧を測定している様子)

またポケットエコーによる高山病検査も60次ドーム隊にて初めて行っています。
雪上車の中とはいえ、寒い環境で行う検査は隊員にとってストレスになりますが、現在3000m地点を越え、徐々に酸素飽和度が下がってきている隊員が増えていることもあり、体調の変化があれば、いち早く見つけたいと思っています。


(エコー検査の様子)

南極の内陸旅行では、高山病以外にも日焼けや凍傷、ケガに注意が必要です。もちろん急な疾病が起こった場合、すぐに対応できるよう医療物品を含めて準備はしていますが、病気やケガを起こさないよう注意することの方が大事です。

「任務を遂行して、全員元気に帰ってくる」ことを目指して!

岡田記
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