南極観測隊便り 2017/2018


2017/10/12

●はじめに: 南極観測隊便り2017/2018の開設にあたって

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日本南極観測隊では、第59次隊の夏期に、南極ドームふじ近傍への内陸旅行をおこないます。本ブログでは、その活動や進捗状況をお伝えしていきたいと考えています。記事の第一号として、観測計画や行動の概略を説明させていただきます。

  南極大陸と、昭和基地 - ドームふじルート(図中央部右上の線)

●観測場所と主な項目
・ドームふじ 第2期コア持ち帰り!(172梱!)
・AWS(Automatic Weather Station: 無人気象観測装置)の設置やデータ回収や保守
・雪尺の計測に基づく質量収支観測
・次期深層掘削の候補となっている3地域に於いて、氷床内部構造や基盤地形をレーダーで詳細に観測!
・浅層アイスコア掘削、積雪層位のピット観測
他、いろいろ、、、、

●行動の概略
 2017年10月28日に日本を空路出発します。9名の内陸調査隊員(第59次南極地域観測隊員)は、航空機を乗り継ぎ、11月3日かそれ以降に昭和基地に到着します。58次越冬隊員1名とともに約7日~10日間の準備をすすめたあと、雪上車で沿岸拠点「S16」を出発し、12月上旬にドームふじ基地に到着する予定です。ドーム基地及び周辺地域にて約5週間の活動を行う予定です。ここでは、第2期ドームコアの南極貯蔵の残部をすべて持ち帰るための作業をします。ドーム基地周辺の3つの地域の氷床をレーダーで詳細に観測します。浅層コア掘削、AWS設置、雪氷観測等を実施します。復路はDF2のアイスコアや他の冷凍試料を観測船「しらせ」まで、陸路と空輸で移送します。2月初頭にS16に到着し片付け等の作業を実施します。

●人員は合計10名です。内訳は59次の夏隊7名(科学研究者5名、機械担当1名)、59次の越冬隊2名(科学研究者1名、医療担当1名、フィールドアシスタント1名)、58次越冬隊1名(機械担当1名)です。

出発まであと16日になりました。準備をすすめています。本ブログが活性化するのは出発以降になります。(藤田記)


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