南極観測隊便り 2017/2018


2018/01/01

12月31日

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昨日NDFから東北東約50km、ドームふじの南東地域へ移動しました。昨日1日かけて移動し、本日から浅層コア掘削および大気観測(ゾンデ観測・SPC)を開始しました。NDFから50km移動してきましたが、
キャンプ体勢も、掘削場のレイアウトもほとんど変わらず、360度真っ白の地平線が広がっているだけの景色のため、引越しをした気がしません。

私は今回も掘削チームです。午前中に掘削場を立ちあげ、掘削を開始しました。雪質はNDFとほとんど変わらず、表面数メートルはもろい層(しもざらめ)が発達しているため、コアキャッチがうまくいかず苦戦していますが、NDFで学んだことが活かされており、NDFの掘削より順調に進んでいます。半日で8.6m掘削しました。

今日は大晦日ですが、平日と変わらず朝から晩まで全員働きました。夜は年越しそば(香川出身の宮岡さんのみ年越しうどん)を食べました。年末特番が流れるテレビやラジオもなく、除夜の鐘もなく、日も沈まず、全く大晦日感はありません。明日はお昼頃に集合しおせち料理をいただき、午後から掘削再開の予定です。家族と過ごすお正月がとっても恋しいです。

レーダー隊は別行動を続けています。本日のレーダー隊のキャンプ地は本隊から約15km離れた位置にいます。比較的近い距離にいますが、お正月も合流することはなく、別行動で観測を続けます。(大藪記)

キャンプ地:NDFの東北東約50km(Base Camp 2)
気温:-27度(6時半)、-25度(18時半)
風速:2〜3m/s
気圧:612hPa
本日の行動:レーダー観測、浅層コア掘削、大気観測(SPC、ゾンデ)、車両修理

追記:ブログを書いているうちに2018年になりました。明けましておめでとうございます。全日程の2/3が過ぎました。長い共同生活が続いており、疲れも溜まっていますが、引き続き安全に気をつけ、有意義な観測となるよう協力しあっていきたいと思います。


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