南極観測隊便り 2018 - 2019


2018/12/26

ベースキャンプの早朝

Tweet ThisSend to Facebook | by ishida

ドームふじ南方ベースキャンプの12月25日の朝05:30の風景です。
低気圧の影響で曇天となりましたが、風のほとんどない静寂。昨日の探査から帰った2台の雪上車は、それぞれ今日の探査に出動するための待機位置についています。
隊員はまだカーテンを閉めた車内で就寝中。間もなく一日の観測活動がはじまります。

12/10に、ここ(ベースキャンプ)に到着。
レーダ探査や浅層アイスコア掘削などをおこなってきました。
レーダ探査は既に目標の半分をこえる探査走行を終え、12月29日に当地での探査走行全終了を目指しています。
浅層コア掘削や、掘削孔内の空気採取も、深度90m台後半まで進み、進捗中。当地での観測活動は仕上げの段階がみえはじめました。
ノルウェー極地研同行者の帰国日程やドーム隊の大陸沿岸に向けた帰還日程もミーティングの議題にしばしばのぼるようになりました。

昨夜はクリスマスイブのささやかな食事を全員で楽しみました。蓄積した疲労もいやして。
ご用意くださった昭和基地越冬隊の調理担当隊員の方々に感謝です。
今年はホットワインを大鍋で2回つくり皆で味わい、とてもおいしかったです。
お二人のノルウェー極地研同行者からはフランス語のクリスマスの歌の披露もありました。

残りの日程もご安全に。

藤田記
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