南極観測隊便り 2017/2018


2017/12/11

12月9日 にドームふじへ到着

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※昨日は衛星通信の不調により更新できませんでした。

12月9日、南極地域観測隊として5年ぶりにドームふじに到着しました。58次隊や59次隊、南極観測センター、諸先輩方や同僚、メンバーのご家族等、様々のご支援があってこそのことで、この場をお借りして深くお礼申し上げます。第2期ドームふじ深層コアの輸送や第3期掘削に向けたレーダー探査、浅層掘削等、ここからが活動の本番になります。安全第一で成果を上げていきたいと思います。引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
(ドーム隊リーダー:川村賢二)


昨日(12月9日)夕方、ドーム隊10名は無事にドームふじ基地へ到着しました!11月13日にS16を出発し、5日のブリ停滞を含め合計27日間の道のりでした。ここまで大きなトラブルもなく、ドーム隊10名は全員元気です。車両・装備等にも異常はありません。昨日の夕食はすき焼きをし、ドームふじ到着を祝いました。

本日12月10日は1日完全休養日とし、観測や設営関係の活動は行いませんでした。お昼には食堂車で、ドームふじ基地が舞台の「南極料理人」を鑑賞しました。私は大学院入学前(アイスコアの研究を始める直前)に「これから南極やアイスコアの勉強をするし、南極料理人でも見ておくか!」と思い、南極料理人を見たような気がしますが、ほとんど覚えていませんでした。ドームふじで南極料理人を鑑賞する日が来るとは思わなかったです。

明日から活動再開です。現在眠りについているドームふじ基地へ入ります。今回の大きな仕事の一つに、およそ10年前に掘削され一部基地にデポされたままの第二期深層コアの持ち帰りがありますので、まずはコアの持ち帰りの段取りをつけます。また、デポされた燃料ドラムを掘り起こしたり、各種観測や測器のメンテナンス、積雪サンプリングを行ったりするなど、様々な仕事がたくさん待ち受けています。
(大藪記)

(写真:キャンプイン直前のMD732地点。ドームふじの看板の向こうに基地が見えます)

昨日〜本日の行動
出発地:MD680
キャンプ地:MD732(ドームふじ基地)
標高:3810 m
気温:-28度(10日11時)、-33度(10日18時半) 風速:1〜3 m/s
移動距離:52 km
S16(出発地)からの積算移動距離:1055 km
昨日の行動:移動、ルート沿い雪尺観測とサンプリング、レーダー観測、キャンプ地での観測
本日の行動:休養日
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