南極観測隊便り 2017/2018


2017/11/27

11月26日(日) 雪面模様

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日本を出発して1か月近くが経とうとしています.見渡す限り,南極内陸は雪の白色で囲まれています.この雪原ですが,よく見るといろいろな表情があります.積雪が削剥されるところと堆積するところがそれぞれ入り交じって,起伏に富む雪面模様を形成しています.削剥によって風上側を先端として彫り刻まれた立体的なサスツルギや,堆積によって風向に沿って細長く盛り上がったデューンなどの雪面です(写真参照).みずほ基地周辺域を雪上車で走っていたときのことです.これまでは数十センチ程度の凹凸がある雪面でしたが,この時は身長程度の高低差の雪面がありました.そこには特に大きなサスツルギが形成されていました.サスツルギを乗り越えるときには,雪上車のサスペンションが壊れないように特に気をつけてゆっくりと通り過ぎて下さいとのこと,小林機械担当隊員からのアドバイスです.燃料などを含む物資を積んだ橇を七橇つなげているため,運転している雪上車が通り過ぎてからも,なおゆっくりと進み,なんとかやり過ごしました.しかし,ドーム基地に向かうまでの間で,このような起伏がさらに頻繁に出てきそうです.ドーム基地に向かってルートを移動する時は,車両それぞれ一列に連なって進んでいますが.先頭はいつもPB300という雪上車です.その後に4台のSM100シリーズの雪上車が続いていきます.このPB300には雪をかくブレードがついていて,後に続く雪上車が走りやすいように雪面の起伏が激しくないようにしていただいています.プロフェッショナルな運転は第58次の伊藤越冬隊員によるものです.ドーム基地まで,まだまだこれからです.後続の車両とはいえ,雪上車の運転は初心者マーク(ちなみに事前に訓練は受けています)なので,私が交代で運転するときには特に油断禁物で気をつけます.
(杉浦記)


写真 みずほ基地周辺域の雪面模様(風向は右奥から左手前へ)

出発地:NMD 100
キャンプ地:NMD 158
標高:約2630 m
気温:-31度(6時半)、-25度(18時半)
風速:7〜10 m/s
移動距離:58 km
S16(出発地)からの積算移動距離:413 km
ドームふじ基地まで:643 km
本日の行動:移動、ルート沿いサンプリング、レーダー観測、キャンプ地での観測、雪上車整備
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