南極観測隊便り 2017/2018


2018/01/08

1月7日(日)

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しばらく続いていた強風がようやくおさまり、今日は穏やかな1日でした。本日、BC3で予定していたアイスコア掘削(ケーブル長:43.32m、コア長:43.26m)と積雪サンプリング(宇宙塵研究と化学分析のための表面雪採取、中ダン30箱分。依頼作業)が全て終わり、今回のドーム旅行で予定していた観測の大部分を終了しました。内陸3カ所でのアイスコア掘削や各種観測をほぼ予定通りに終えることができ、明日再びドームふじ基地へ移動します。最後に残っている重要なミッションはドームふじ第二期コアの持ち帰りで、ドーム基地に貯蔵しているコアを搬出して橇に乗せ持ち帰ります。

また、本日レーダー隊が最後のレグに出発しました(藤田さんと杉浦さん)。昨日書いた通り、今度は1月10日にドーム基地で合流の予定です。BC3でも全員で集合写真を撮りました。NDFでは掘削場、BC2ではレーダー車を背景に写真を撮りました。最後の拠点キャンプ地ですが、ドームふじのように看板があるわけでもないので、白い雪原を背景に写真を撮りました。NDFともBC2とも異なる雪面状況ではありますが、この写真ではよくわからないですね。



帰りの日程や、S16についてからの作業の話などが具体的になり始め、南極内陸から帰ることを実感し始めました。この先も大きなトラブルがなく、天候にも恵まれて、計画通りに旅行が進みますように。(大藪記)

キャンプ地:BC3
気温:-26度(6時半)、-21度(19時半)
風速:4m/s
気圧:619hPa
本日の行動:浅層コア掘削終了(43m)、積雪サンプリング(中ダン30箱)、レーダー観測、橇積み、橇編成、車両整備
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