

人工衛星合成開口レーダーデータ 昭和基地 1991〜現在



南極域は広大でしかも自然条件が厳しく、地上観測が困難な場合がしばしばある。このため、人工衛星を利用したリモートセンシング観測はとても重要である。

1989年2月に昭和基地に11m口径のパラボラアンテナが完成して、人工衛星の観測した大量のデータが受信可能となり、1991年12月からヨーロッパの衛星ERS-1の合成開口レーダー(SAR)による地球表面観測データの受信を開始した。

SARによる観測では、電磁波の一つであるマイクロ波を人工衛星から照射し、対象物に当たって返ってくる散乱波を記録する。

このため雲などに遮られることもなく、また昼夜の区別なく地球表面を観測でき、極夜期があったり、長期間雲に覆われる地域がある南極の観測には大変有利である。

昭和基地では、ERS-1のほかに、1992年からは日本の衛星JERS-1データの受信を、1995年からはERS-2データの受信を行なっている。
データ名 人工衛星合成開口レーダー(SAR)データ
データ形態 デジタルデータ
合成開口レーダーによる地表画像
人工衛星 JERS-1(SAR,OPS)
ERS-1(SAR)、ERS-2(SAR)
受信装置 昭和基地 11m口径パラボラアンテナ
受信機、記録装置、運用装置
記録期間 1991年12月〜現在
データ取得サンプリング 35日、44日
データ公開 宇宙開発事業団(NASDA)Webサイト
http://eus.eoc.nasda.go.jp/euswww/
ヨーロッパ宇宙機構(ESA)Webサイト
http://odisseo.esrin.esa.it/

データサンプル



JERS-1によるSAR画像(昭和基地付近) 観測日:1997年6月3日
データ提供:宇宙開発事業団 Copyright:宇宙開発事業団
データ管理者(問合せ先)

国立極地研究所 土井浩一郎
e-mail:doi@nipr.ac.jp
関連機関

宇宙開発事業団(NASDA)

ヨーロッパ宇宙機構(ESA)
主な研究成果

小澤 拓、土井 浩一郎、澁谷 和雄(2000):JERS-1の干渉合成開口レーダーを用いた南極氷床流動・変形の検出、測地学会誌、46、43-52.

Ozawa, T., K. Doi and K. Shibuya (1999): A case study of generating a digital elevation model for the Soya Coast area, Antarctica, using JERS-1 SAR interferometry, Polar Geosci., 12, 227-239.
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