Algae

南極昭和基地周辺の淡水藻類
南極昭和基地周辺の淡水藻類国立極地研究所関連データベース生物圏研究グループ極地植物多様性画像データ日本語 / 英語

○ Introduction

はじめに
1.湖沼の藻類
(Algae in lakes and ponds)
2.沢の藻類
(Algae in streams)
3.土壌表面の藻類
(Soil algae)
4.コケ群落の藻類
(Epiphytic algae)
5.岩の表面の藻類
(Epilithic algae)
6.礫底面の藻類
(Sublithic algae)
7.岩の割れ目の藻類
(Chasmolithic algae)
8.雪上の藻類
(Snow algae)

○ 学 名

Cyanothece aeruginosa
Cyanothece major
Gloeocapsa punctata
Gloeocapsa sanguinea
Chondrocysits dermochroa
Leptolyngbya battersii
Leptolyngbya perelegans
Leptolyngbya tenuis
Phormidium autumnale
Nostoc commune
Nodularia quadrata
Calothrix parietina
Dichothrix sp.
Stigonema minutum
Luticola muticopsis
Pinnularia borealis
Botrydiopsis callosa
Chloromonas polyptera
Macrochloris multinucleata

Macrochloris multinucleata

学 名

Macrochloris multinucleata (Reisigl) Ettl et Gärtner, Nova Hedwigia, 44, 514(緑藻)
Basionym: Chlorozebra multicucleatum Reisigl, Österr, Bot. Z. 116, 492, 1969

記 載

藻体は単細胞で、小さいときは楕円体で(14×10µm〜15×13µm)、成長するに従って球形となる(写真1・2)。本種の無性生殖は遊走子形成によるため、小さい細胞は遊走子由来と考えられる。球形細胞の径は14〜65µmで細胞壁は最大で3〜4µmに肥厚する(写真2)。葉緑体は中央から多くの裂片に分かれ(写真3)、細胞表面に焦点をあわせるとその裂片が縞模様に見える(写真4)。ピレノイドを1個有し、形はほぼ球形で澱粉鞘が全縁の場合や断片化した場合がある(写真1・2・3)。多核細胞であり染色しなくても核は明瞭に観察され、核の数は成長にともない増加する(写真5・6・7)。核の数は径14µmで1個、径20µmで2〜3個、径26µmで6個、径45µmで10個程度。
無性生殖は遊走子形成による。単藻培養株での遊走子の観察はできていないが、粗培養において、球形の栄養細胞に接して本種の遊走子と考えられる細胞が観察された。形は変異に富み、先の細い長楕円体から楕円体で、先端がやや平らに成る場合があった。運動は停止しており鞭毛は観察されず、大きさは(11×5µm〜14×9µm)、細胞の前端に2個の収縮胞と眼点を1個有す。核は細胞の前側に1個、葉緑体は細胞の後側に1個有し、葉緑体の中央に明瞭なピレノイドを1個有す(写真8)。遊走子由来と考えられる小さい楕円体の細胞では、細胞前端に二つの小突起を有す場合があり、核は細胞の前方に1個、葉緑体は細胞の後側に1個有す(写真9)。

写真1:細胞は小さいときは楕円体で、少し成長すると球形となる。右端の細胞が26µm。培養細胞。採集隊・地点:41次隊、モニタリング定点4(東オングル島)。大谷修司撮影。
 
写真2:細胞が成長すると細胞壁が肥厚する。細胞の径は58µmで細胞壁は2µm。培養細胞。採集隊・地点:41次隊、モニタリング定点3(東オングル島)。大谷修司撮影。
 
写真3:葉緑体は細胞全体に広がり、葉緑体が薄い部分に核が存在する。細胞の径は28µm培養細胞。採集隊・地点:41次隊、モニタリング定点3(東オングル島)。大谷修司撮影。
 
写真4:写真2と同じ細胞を、細胞表面に焦点をあわせるとその裂片が縞模様に見える。大谷修司撮影。
 
写真5:低倍率(対物レンズ×40)で観察すると核のある部分が半透明に透けて観察される。中央の濃い部分に一個のピレノイドを有す。培養細胞。採集隊・地点:46次隊、モニタリング定点4(東オングル島)。大谷修司撮影。
 
写真6:ルゴール液で核を染色。3つの核が見える(矢印)。細胞の径は20µm。培養細胞。採集隊・地点:43次隊、モニタリング定点5(東オングル島)。大谷修司撮影。
 
写真7:SYBR GOLDで染色した核(緑黄色の部分)。細胞の手前側だけで5つの核が観察される。赤は葉緑体の自家蛍光。細胞の径は28µm培養細胞。採集隊・地点:46次隊、モニタリング定点4(東オングル島)。大谷修司撮影。
 
写真8:ルゴール液で染色した培養細胞。球形の栄養細胞を取り囲むように7個の運動を停止した遊走子と考えられる細胞が観察された。細胞の前側に核、後側にピレノイドを有す。生細胞では前側に2個の収縮胞と眼点が観察された。採集隊・地点:46次隊、モニタリング定点4(東オングル島)。大谷修司撮影。
 
写真9:遊走子由来と考えられる小細胞(15×13µm)。培養細胞。採集隊・採集地点:46次隊、モニタリング定点4(東オングル島)。大谷修司撮影。
 
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形状・大きさ等の説明。
分類学的な説明。
生態(生育環境)の説明。
南極大陸での生息地域の説明。
引用文献および参考文献一覧。