Lichens

南極昭和基地周辺の地衣類
南極昭和基地周辺の地衣類国立極地研究所関連データベース生物圏研究グループ極地植物多様性画像データ日本語 / 英語

○ 学 名


Acarospora williamsii
Buellia frigida
Buellia pycnogonoides
Buellia subfrigida

○ 和 名


ミズギワノスミイボゴケ

Buellia subfrigida

学 名

Buellia subfrigida MAS.INOUE, Nankyoku Shiryo (Antarctic Record) 37, 20, 1993.

和 名

ミズギワノスミイボゴケ

分 類

本種はINOUE (1993)によって昭和基地周辺で新種記載され、その後、南極半島、ビクトリアランド、ドロンニング・モードランドからも報告されている南極固有種である (ØVSTEDAL & SMITH 2001; CASTELLO 2003)。地衣成分としてノルスチクチン酸を含み、地衣体中央部の亀裂は多少とも規則的で亀甲状の小区画areolaを形成して、周縁部の小区画が弁片状effigurateに細長く伸び分枝する点で、南極地域に広くその生育が知られ、昭和基地周辺地域にも多産するナンキョクスミイボゴケBuellia frigidaに酷似するが、無性生殖器官の粉芽をつける点で区別できる(図)。本種は乾燥した大陸性南極では特異な環境といえる夏期に水に浸る立地に生育していることから、粉芽を獲得することによって有性のナンキョクスミイボゴケから分化してこのような環境に適応したものと思われる。両種はPOELT (1970)の提唱した"species pair"を形成している。

 地衣体周縁部 
  
 地衣体中央部 
  
 紛芽(クレーター状の構造物)
 
Buellia subfrigida MAS.INOUE
  
All Rights Reserved, Copyright (c) 2015, National Institute of Polar Research
形状・大きさ等の説明。
分類学的な説明。
生態(生育環境)の説明。
南極大陸での生息地域の説明。