Lichens

南極昭和基地周辺の地衣類
南極昭和基地周辺の地衣類国立極地研究所関連データベース生物圏研究グループ極地植物多様性画像データ日本語 / 英語

○ 学 名


Acarospora williamsii
Buellia frigida

○ 和 名


ナンキョクスミイボゴケ

Buellia frigida

学 名

Buellia frigida DARB., Brit.Nat. Antarct. Discovery Exp. Nat. Hist., 5, Lich. 7,1910.

和 名

ナンキョクスミイボゴケ

生 態

INOUE (1989) はブリザードによってもたらされる風送塩が昭和基地周辺地域における地衣類の生育に大きな影響を与えている大きな要因のひとつと報告している。例えば地衣類相が比較的詳細に調査されているラングホブデにおいて、その北部地区は多くの塩湖が分布して、それと符合するように地衣類相は極めて貧弱である。対して、同じラングホブデの中央地区に位置する雪鳥沢及びその周辺 (科学的特別関心地域SSSI) の雪鳥池や東雪鳥池は大陸氷表面を経由するカタバ風の影響下にありほとんど真水に近く、これと符合するように地衣類相は豊かで、クロヒゲゴケUsnea sphacelataやイワタケ類Umbilicaria spp.をはじめ多様な地衣類が生育している(INOUE 1995)。  ナンキョクスミイボゴケは昭和基地周辺では最も多産する地衣類で、地衣類相の豊富な大陸氷縁の露岩域はもとより、風送塩の影響で地衣類相が貧弱な島々の岩石上にも広く分布し、また、風化剥離の著しい母岩石上や地表面の不安定な小転石上、そしてペンギン、ユキドリの集団営巣地周辺の富栄養な立地にも生育している。サイハテノヘリトリゴケLecidea cancriformisと同様に生態的適応域ecological amplitudeの広い種類と思われる。

母岩上一面に広がるナンキョクスミイボゴケ群落。緩斜面にも垂璧にも本種の暗灰色の地衣体がみられる。〔ラングホブデ雪鳥沢〕
  
上図の近接写真。雪鳥の営巣地斜面下部のため、富栄養の環境を好むアカサビゴケXanthoria elegans(橙色)が混生している。
Buellia frigida DARB.
  
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形状・大きさ等の説明。
分類学的な説明。
生態(生育環境)の説明。
南極大陸での生息地域の説明。