ドームふじ氷床掘削隊

オペレーション計画

ドームふじ氷床掘削は、世界中か注目するビッグプロジェクトだ。氷に閉じこめられた数10万年間の太古の地球環境を掘り出すからだ。

2004年は3年計画の掘削の2年目で、45次・46次あわせて16名の隊員が、きびしいドームふじ基地生活に挑戦する。映像は45次掘削隊で写したものだ。

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ノボザレフスカヤ基地

大型機でノボザレフスカヤ基地につく。隊員を下ろした大型ジェットはケープタウンへ帰っていく。

小型飛行機で出発

ノボザレフスカヤ基地からは小型機に乗り換える。

合流ポイント

合流点で雪上車隊がむかえる。ドームふじ基地から迎えに来た雪上車隊が待つ45次のARP1ポイント。46次ではARP2ポイントになり、そこで飛行機は給油を受ける。

雪上車キャラバン隊

燃料など荷物を積んだそりをつないで、5台の大型雪上車SM100で往復する。

ドームふじ基地

ドームふじ基地の全景。建物の屋上からぐるっと見まわしている。

ドーム掘削隊の行動予定

10月13日ごろ 45次越冬隊の9名が、雪上車キャラバン隊の出発基地のS16ポイントからドームふじに向かって氷原を1000キロ、約30日間の大旅行に出発する。
11月7日ごろ ドームふじ基地に到着。冬のあいだ無人だった基地で受け入れの準備をする。
11月18日 46次掘削隊の7名が本隊とは別に、空路、南アフリカのケープタウンに向けて日本を出発する。
11月23日ごろ ケープタウンから46次掘削隊の7名は大型機に乗り、飛行場を持つロシアのノボラザレフスカヤ基地へ向かう。
11月16日ごろ ドームふじ基地から45次越冬隊の3名が合流ポイントのARP2へ、2台の雪上車隊で出発。
航空機の給油燃料も運んでいく。
11月28日ごろ ノボラザレフスカヤ基地から46次隊の7名が小型飛行機で出発。
ARP2ポイントで待つ45次隊の迎えの雪上車隊に合流。
12月4日ごろ ドームふじ基地到着。45次隊、46次隊合わせて16名が合流し、氷床コア掘削の2年目の作業を開始する。
2年目の掘削目標は深さ2500m。
1月26日ごろ S46次掘削隊の5名が、ドームふじ基地まで迎えに来た小型飛行機でノボラザレフスカヤ基地へ向う。
残りの2名は来年の掘削に向けて昭和基地で越冬する。
1月28日ごろ 約45日におよぶ2年目の掘削を終了する。S16ポイントへ向けて雪上車キャラバン隊が帰路につく。
2月6日ごろ S16ポイントへ到着。帰りの行程は下りなので約12日間。
2月10日ごろ ノボラザレフスカヤ基地から46次掘削隊の5名が、大型機でケープタウンへ出発。
ケープタウンからは空路、日本へ帰国する。
2月12日ごろ 「しらせ」がオーストラリアのシドニーに向け、昭和基地を出発。45次隊の掘削隊員もこのルートで日本に帰る。

解説

雪上車キャラバン隊

ドームふじ基地への内陸旅行には、雪上車5台、荷物を積んだ中型そり35台でキャラバン隊がつくられる。積み荷のほとんどは雪上車と航空機、基地生活のための燃料。標高の高い氷床上部の気温は夏でも-35~45°Cで、長期間のきびしい雪上車生活を送る。

ノボラザレフスカヤ基地

シドニーやケープタウンから約4000キロある昭和基地へは、大型機でないと到達できないが、周辺には大型機の飛行場に適した場所がない。昭和基地から西に1000キロ離れたノボラザレフスカヤ基地は、大型機が離着陸できる飛行場を持っているので、ここから小型機に乗り換えて昭和基地やドームふじに向かう。

ARP2ポイント

ドームふじ基地から約430キロ。平坦な雪原につくる中継ポイント。雪上車隊がそこまで隊員を送迎する。写真は45次隊のルートで使用したARP1ポイントだが、46次隊ではARP2ポイントとなった。雪上車隊が雪原を平らにして滑走路を作り、飛行機の帰りの燃料を運んでいって給油する。

ドームふじ基地

南極をおおっている氷のドーム(氷床)の頂上の一つに1995年に作られた基地。高度3810mで南緯77.19度、昭和基地から約1000キロ内陸にあり、年間の平均気温は-58°C。基地は1995年に氷の上に作られたのだが、現在は建物のほとんどが雪の中に埋まっている。

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