ここが昭和基地だ!

SYO
各国の南極の基地は、みんなアルファベット3文字の呼び名を持っている。 SYOが、日本の昭和基地の国際的な呼び名だ。

このコーナーはNHKのホームページに掲載されたページを、NHKのご協力により転載しました。

南極大陸について

1959年12月、日本を含む12ヵ国の間で締結された「南極条約(*1)」を根幹とし、南極ではきょうも平和目的の科学活動が続けられています。

面積:1388万平方キロメートル(日本の約37倍)
※棚氷(*2)を含む

一番高い山: 標高4897メートル (ビンソンマシフ)

氷の厚さ:平均1859メートル ※棚氷を含む

今までに記録された最低気温:-89.2°C
(1983/7/21 ボストーク基地(旧ソ連))

南極条約加盟国:45カ国 

越冬基地のある国:18カ国 

*1 南極条約:
南極地域の軍事利用の禁止、領土権主張の凍結、科学的調査の自由、平和利用などを目的に1959年南極国際会議で締結された条約。(1961年発効)

*2 棚氷:
大陸上の氷床が海上にせり出し、海面に浮かんだもの

南極観測について

 現在は日本の昭和基地をはじめ、各地に観測基地がありますが、南極圏に人が足を踏み入れるようになったのは18世紀になってからです。北極圏が有史以来、人類の活動や居住の舞台となってきたことに比べるとその歴史はまだ浅いと言えます。冒険心に富んだ航海者が南極大陸の姿を求めて南の海を目指し、その一人、ジェームズ・クックが1773年、ついに南極圏突入を果たします。その後、19世紀初めには南極半島先端付近の陸地が発見され、20世紀に入ると、ノルウェーのアムンセン隊、イギリスのスコット隊がそれぞれに南極点に立ち、そこに人類の足跡が初めて印されます。日本の白瀬隊もまた南極点を目指して探検を進め、1912年1月28日、南緯80度05分に到達し、付近一帯を大和雪原(やまとゆきはら)と命名します。

 1957年から1958年の国際地球観測年(IGY)を迎えると、恒久的、組織的な調査・研究を行う、観測の時代が始まります。内陸の気候や、オーロラのメカニズム、ペンギンの生態など、ほとんど知られていなかった南極特有の現象が次第に明らかにされ、現在もなお探検、調査が続けられています。

南極圏
南緯66度33分に囲まれた地域。南極条約では南緯60度以南を指す。広く南極の陸地や海域を指す場合もある

南極点
地球の自転軸の南端。海抜2800メートルの氷原上。アムンセン・スコット基地(アメリカ合衆国)がある。

ジェームズ・クック [James Cook 1728〜1779]
キャプテン・クックの名で知られるイギリスの探検家。

アムンセン [ Roald Amundsen 1872〜1928]
ノルウェーの探検家。1911年12月14日、南極点に到達。

スコット [Robert Falcon Scott 1868〜1912]
イギリスの探検家。1912年1月17日、南極点に到達。

白瀬矗 [ しらせ のぶ 1861〜1946]
秋田県出身の探検家。陸軍軍人。

国際地球観測年 [International Geophysical Year]
地球物理現象の国際共同観測が行われた1957年7月から58年12月までの期間を指す。

昭和基地について

日本の観測基地は、1957年1月に開設した昭和基地を拠点とし、みずほ基地、ドームふじ基地、あすか観測拠点の4ヵ所です。

位置
南極大陸から約4キロ沖の東オングル島。日本から約14000キロメートル離れている。(南緯69度00分、東経39度35分)

気候
年平均気温 -10.6°C
最低気温 -45.3°C(1982 9/4)
最高気温 10.0°C(1977 1/21)

日本との時差
-6時間(アフリカ大陸の南方にあたる)

白夜(真夜中でも明るい、または日が沈まない期間)
2003/10/2〜3/12
(内、太陽が沈まない時期は、2003/11/23〜1/20の59日間)

極夜(太陽が地平線上に出てこない期間)
2003/5/31〜7/13(44日間)

ドームふじ基地について

第44次ドームふじ越冬隊
(基地の建物は9年間で完全に雪に埋もれてしまいました。)

1997年のドームふじ

ドームふじ基地は、昭和基地から約1000キロメートル離れた内陸にあります。標高3810メートルと、高さは富士山(標高3776メートル)とほぼ同じ。空気が薄く、すぐに息が切れます。 年平均気温はマイナス50度以下。きわめて厳しい自然環境です。 第44次南極観測隊40名のうち、8名がドームふじで今年1月24日から越冬を開始。約3000メートルまでの深さにある氷を掘り出して、過去80万年の地球の歴史を調べる壮大なプロジェクトや、気象・大気の観測などに取り組んでいます。

位置
昭和基地の約1000キロメートル南(南緯77度19分、東経39度42分)

標高
3810メートル

気候
年平均気温 -54.4°C
最低気温 79.7°C(1996 5/14)

南極への航路

1年に1往復だけ 日本と南極を結ぶ航路 2002年11月14日、砕氷艦「しらせ」が南極・昭和基地に向かって東京・晴海埠頭を出港した。船には昭和基地で使う機材や荷物、食料が積み込まれている。途中、オーストラリアのフリーマントル港に寄港、今回はNHK取材班と第44次南極観測隊を乗せ、12月3日に一路南極へ向かう。12月18日ころ、昭和基地のある、南極リュツォ・ホルム湾 東オングル島に至る。 昭和基地まで数キロほどの海上から、観測隊員たちはヘリコプターを使って、次々と昭和基地に到着。「しらせ」は機材の搬入などに協力したあと、翌年2月、前年に越冬した隊員たちを乗せて、帰路につく。 1年に1往復、唯一の日本から昭和基地への道だ。

12月3日
第44次南極観測隊とNHK南極取材班を乗せた砕氷船「しらせ」は、最後の寄港地オーストラリアのフリーマントル港を出港

12月8日
南緯55度を通過し南極圏入り

12月17日
「しらせ」から昭和基地へ、ヘリコプターによる輸送開始