南極氷床はどんなものだろう?

氷でできた南極大陸

南極大陸は氷の大陸で、地球上の真水の90%が凍って南極氷床をつくっている。ドームふじ基地はその頂上にあり、標高は3810mだが、氷の下の岩盤の標高は800mくらいで、氷床の厚さは約3000mもある。
氷床の中を電波の反射で調べるアイスレーダーでみると、積もった雪の年代の層がみえる。氷床は重さで変形しながら海に向かって動いていて、やがて氷山として流れ出す。大陸周辺の斜面部では流れが速くなっている。

氷が流れないドームの頂上は絶好な掘削地点

ドームふじ周辺は平坦な雪原で、氷床は最深部まで年代を追ってほぼ水平に重なっている。氷床コアを掘削して、時代をさかのぼっていくためには、最適な場所だ。

今まで掘られた南極氷床コアは?

南極ではいくつもの場所で氷床コアが掘られている。
どんな掘削の歴史があるのか調べてみよう。

コア掘削の比較
青は掘削した氷の深さ
赤と橙が到達した年代

氷床コアは掘った深さよりも氷の年代が重要だ。最深部の氷が流されたり溶けたりしてしまうと、早い時代で終わってしまう。2005年には、ドームふじと同じく氷床の頂上にあるドームCで80万年前の氷が採取されたが、ドームふじコアはそれを越える古い年代になると期待されている。到達した深さではボストークが一番。氷床の底に水湖が発見され、直前でストップして進入法を検討している。

米国 1968年 バード基地 2164m 7万年前
日本 1996年 ドームふじ基地 2503m 32万年前(第1次掘削)
ロシア 1998年 ボストーク基地 3623m 42万年前
ドイツ 2004年 コーネン基地 2566m 19万年前?
仏・伊 2005年 ドームC基地 3270m 74万年前?
日本 2007年 ドームふじ基地 3035m 72万年前(第2次掘削)

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